otセキュリティに対する従業員の意識を変えよう

これからの時代は、工場のot（オペレーションテクノロジー）システムのセキュリティを高めなければいけません。企業へのサイバー攻撃というと、パソコンなどがたくさん置いてある本社オフィスなどになされるものというイメージがありますが、実は今急激に増加しているのが工場などの製品製造現場への攻撃です。従来は、工場は閉鎖的ネットワークだったので、あまり攻撃されることは少なかったのですが、otシステムもネットにつないで運用するようなものが多くなってきたので、サイバーセキュリティの必要性が増しています。otシステムのセキュリティを高めるためには、まずは従業員の教育・意識改革が必要でしょう。

システムへの攻撃は、インターネット経由でやってくることもありますが、意外と多いのは、外部のUSBメモリを不用意に接続してウィルスに感染させてしまったり、従業員がフィッシングメールに引っ掛かって機密情報を漏らしてしまうなどの初歩的ミスです。このようなことは、従業員にセキュリティ教育を行い意識改革をすることでかなり防ぐことができるでしょう。より高度なotシステムのセキュリティ対策を行う場合は、自力ではちょっと難しかもしれません。最近では、otシステムの安全性向上を支援してくれる専門の会社などもあるので、そういうところに相談してみるのもいいでしょう。

とにかく無防備な状態でいることは危険です。サイバー攻撃は、あまく見ていると大損害をこうむる可能性があります。